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これぞティム・バートン!『スリーピー・ホロウ』小ネタ・感想

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今年もホラー作品が倍楽しい季節がやってきましたね。

そんな季節にピッタリの作品が、そう!ティム・バートンとジョニー・デップの黄金コンビによる『スリーピー・ホロウ』ですよね????(強引)

個人的にはティム・バートンの最高傑作だと思っています。

今回は僕が愛してやまない『スリーピーホロウ』の小ネタと感想について書いていきたいと思います。

大した内容ではないですが是非楽しんで行ってください!

作品概要

あらすじ

時は18世紀末、ニューヨーク郊外にあるスリーピー・ホロウで連続殺人事件が発生する。
時代遅れなやり方に異を唱える捜査官イカボッド・クレーンが派遣される。

スタッフ

監督ティム・バートン
(『チャーリーとチョコレート工場』)
脚本アンドリュー・ケビン・ウォーカー
(『セブン』)
音楽ダニー・エルフマン
(『シザーハンズ』)
撮影エマニュエル・ルベツキ
(『レヴェナント:蘇りし者』)
衣装コリーン・アトウッド
(『アリス・イン・ワンダーランド』)
美術リック・ハインリクス
(『ビッグ・リボウスキ』)
編集クリス・レベンゾン
編集ジョエル・ネグロン
編集スコット・レべレヒト
原作ワシントン・アーヴィング

キャスト

イカボッド・クレーンジョニー・デップ
カトリーナ・ヴァン・タッセルクリスティーナ・リッチ
首なし騎士クリストファー・ウォーケン
ヤング・マスバス(マスバス・ジュニア)マーク・ピッカリング
バルタス・ヴァン・タッセルマイケル・ガンボン
ヴァン・タッセル夫人ミランダ・リチャードソン
牧師ジェフリー・ジョーンズ
医師イアン・マクダーミド
判事リチャード・グリフィス
公証人マイケル・ガフ
ブロムキャスパー・ヴァン・ディーン

小ネタ

首なし騎士を演じたのは・・・・

首なし騎士(首アリ)を演じたのはクリストファー・ウォーケンです。
強烈なメイクと持ち前のコワモテが素晴らしい化学反応を起こしていました。

では首なし騎士(首ナシ)を演じたのは誰だかご存じでしょうか???

キレッキレの剣と斧捌きで多くの人を恐怖に陥れたのはとある有名なスタントマンです!

それがスターウォーズ エピソード1でダース・モールを演じたレイ・パークです

あの素早く激しいアクションも納得の人物ですね。

衣装

衣装は何度もティム・バートン監督の作品を担当してきたコリーン・アトウッドが担当しています。

監督の世界観を作り出すうえで彼女の衣装は大きな役割を果たしています。

首なし騎士ファン必見

ここまで詳細に首なし騎士の衣装を観ることができる日が来ようとは?!

動画内ではオリジナルの衣装と紹介されているので多分そうでしょう!多分ホンモノ!

前面には竜の装飾が施され、バックルの模様、ボロボロになったマントに隠れた装飾など見どころ満載です。

グローブに施された模様がバットウィングをイメージしたものだと動画内では言及されています。
公式の見解ではないのであしからず

ティム・バートンは『バットマン』と『バットマン リターンズ』を監督したので、それ関連のイースターエッグかもしれませんね。

https://www.youtube.com/watch?v=C6kKU9Jb8wQ

カトリーヌの衣装テーマ

作中でも強烈なインパクトを放つカトリーナの衣装についてこう言及されています。

The characters also had to look dirty and disheveled because in those days, bathing was uncommon and mud often reached knee-high levels.

The exception was Ricci’s Katrina. As the daughter of the richest man in town and Ichabod’s love interest, Ricci had to wear costumes with an angelic, pure look to them. So Atwood worked with fine velvet in silvery tones for most of her outfits. She also found antique silks, which have a lighter texture than contemporary silk, to give her dresses an airy, almost dreamlike bounce to them.

“Katrina had a light and glowing presence in the village of Sleepy Hollow,” Atwood said. “The idea was to see her through Ichabod’s eye. To him she was the most glowing, pure presence that he knew.”

The American Society of Cinematographers | Galloping Ghost: Sleepy…

意訳
当時の時代背景を鑑みれば、入浴は一般的でなく、さらに膝上まで泥に使っていると考えられるので、登場人物たちは汚い見た目で乱れている必要があった。

例外はリッチ演じるカトリーナだ

村の最も裕福な男性の娘として、そしてイカボッドが恋心を寄せる存在として、彼女の衣装は天使のようで、なおかつ純粋に見えるものを着なければならない。
そのためアトウッドは彼女の多くの衣装に、シルバータッチの見事なベルベット生地を採用した。また彼女は現代のシルクよりも明るい質感のあるアンティークのシルクを見つけ、彼女のドレスに優美さを加え、夢のような弾みを与えた。

アトウッドは「カトリーナは光輝くような存在感をスリーピー・ホロウという村で放っている。」と言い「アイデアはイカボッドの目を通して見える彼女から来ている。彼自身が自覚しているように、彼にとってカトリーナは最も輝いている純粋な存在だ。」

多くの視聴者がカトリーナを見て、純粋さやこの世のものでない美しさ、光輝く存在感を感じたのではないでしょうか。

それもすべてイカボッドからはこう見えるという考えから来ていると知ると、なんかまんまと術中にハマったようで悔しいですね。

KUMA
KUMA

イカボッドの真っ黒い衣装とカトリーナの明るい衣装の対比は見た目以上の深い意味があると思っているので、視覚的情報というのは侮れませんね。

あの衣装じゃなきゃカトリーナに純粋さを見出だせたかどうか・・・。

アカデミー賞受賞の美術監督

本作はアカデミー賞の美術部門を受賞しており、それも納得のリアルで不気味でそしてドッと暗い村の造形が素晴らしい作品ですよね。

美術監督はリック・ハインリクス、何度もバートン監督と仕事をしてきた、言わば盟友です。

インタビュー記事を発見したので面白かった部分を紹介します。

村作ったよ

今作は舞台はアメリカですが撮影地がイギリスということはご存じの方も多いかもしれません。

いくつかあるようですが、村の撮影に利用されたのはハンブルドン(Hambledon)という自然豊かな場所です。
(明言されたソースはなし。ハンブルドンで調べたら出てくると思う。)

KUMA
KUMA

村が完成するまで3ヵ月以上かかったそうですね~。

Heinrichs describes the film’s architectural style as “colonial expressionism. The look is not historically accurate, it’s more a mish-mash of various styles. Since the story of the Headless Horseman takes place in a Dutch farming community in upstate New York, the film has a lot of Dutch architectural touches, but we also built some English Tudor half-timber structures with thatched roofs. We wanted Sleepy Hollow itself to seem like a very insular community, as if the residents and even the buildings were huddled together in fear, almost like a herd of sheep.”

The American Society of Cinematographers | Galloping Ghost: Sleepy…

意訳
ハインリクスは作中の建築様式についてこう述べている。
「植民地的な表現主義。ルックスは歴史的な精巧さははく、むしろ様々な様式をごちゃ混ぜにしたものだ。
ニューヨーク郊外にあるオランダ農民の共同体を舞台に物語は展開する。映画にはオランダ式の建築がたくさんあるが、私達はイギリスはテューダー朝時代のかやぶき屋根の半木造建築をいくつか採用した。
スリーピー・ホロウという村がとても閉鎖的な共同体に見えるように願った。まるで羊の群れの如く、住民や村でさえ恐怖で身を寄せ合っているような共同体に。」

面白い。

オランダ式の建築がどういうものかはっきりしませんが、僕の見立てでは半木造の家屋だと思います。ヨーロッパの上の方にあるし

確かに作中かやぶき屋根の家は登場していますね。

しかもそれにそんな意図があったとは・・・知らず知らずのうちに制作陣の思い通りになっていたのかな?

デザインの影響

同じくハインリクスは作中登場したいくつかのデザインについて言及しています。

Heinrichs notes, “Some of the designs are reminiscent of the old German expressionist films The Cabinet of Dr. Caligari and Nosferatu, which have a very strong, graphic, two-dimensional look within a three-dimensional environment. That’s something Tim and I have always liked to play with in the films we’ve done together.”

The American Society of Cinematographers | Galloping Ghost: Sleepy…

意訳
ハインリクスによると「デザインのいくつかはドイツ表現主義の古典映画『カリガリ博士』(1920)と『吸血鬼ノスフェラトゥ』(1922)を思い起こさせるものにしたいて、それらはとても強烈で、生き生きした、3次元空間に2次元的な見た目を持っている。
ティムと私がこれまで制作してきた映画で、こういった遊びを好んでやっていたんだ。」

上に挙げた映画以外にも『メトロポリス』や『M』なんかもドイツ表現主義の作品でめちゃくちゃおススメ。

ティムやハインリクスが『カリガリ博士』をビジュアルに落とし込んでいるのは納得ですよね。
今作で言えば死の木がその代表例。

いつになっても時代が追い付いていないような前衛的なアートセンスは『カリガリ博士』と通づるものがあります

『吸血鬼ノスフェラトゥ』も古典ホラーとして、雰囲気やビジュアルで恐怖を与える点では似たものを感じます。

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天才撮影監督

雰囲気や世界観を生み出すために重要な美術。

それと同じくらい大切な撮影に関してですが、

不気味で暗くてそして痺れるようなカッコよさのある映像を撮ったのは、後に数多くの賞を受賞するエマニュエル・ルベツキです。

彼のインタビューで面白かったものをひとつ。

B級ホラー×メキシカンレスリング

様々な工夫や試行錯誤の上に映画は生まれるものですが、今作も例に漏れずルベツキのアイデアが満載に散りばめられているようです。

リアルと非リアルの中間を伝えようとしたルベツキは、霧や役者の顔色に関して様々な工夫をしたそうです。中でもB級メキシカンホラーを意識したという話は非常に興味深いです。

Although “Sleepy Hollow” was a $60-million production, Lubezki tried to use some old-fashioned low-budget techniques. He relied on only four types of lenses, mainly wide angle, that could take in the characters and their environment.

He tried to give the film a sense of style reminiscent of cheap horror flicks or the cult classic Mexican wrestling film “The Wrestlers vs. the Mummies.” He used soft lighting to give the film a naturalism and pictorialism that evoked an almost surreal kind of environment.

“In the Mexican horror flicks, there was never enough money, so they tried to create elements that gave it its look,” Lubezki said.

Awakening Burton’s ‘Sleepy’ Vision – Los Angeles Times

意訳
6000万ドルの制作費にも関わらず、ルベツキは古めかしい低予算映画のテクニックを使おうとした。ワイドアングルのレンズを中心に4つのカメラレンズしか使わなかった。

彼は映画に低予算ホラー映画やカルト的でクラシックなメキシカンレスリング映画『The Wrestlers vs. the Mummies』
(=『Las luchadoras contra la momia』?)の要素を作品に与えようとした。またソフトライトを使用して、映画に自然主義(≒自然なありのままに見える)とピクトリアリスムを加えて非現実的な雰囲気を出そうとした

「メキシカンホラー映画では十分な予算が決してない、そのためそれが持つ要素を映画のルックスに加えようとしたんだ。」

ソフトライトは被写体にボヤっとしたシルエットを与えるらしい。
そんでピクトリアリスムに関する画像を見ればどんな雰囲気なのか、そしてソフトライトの言わんとしてることがイメージしやすいと思うから調べてみて。

ソフトライトについて→ https://en.wikipedia.org/wiki/Hard_and_soft_light

エマニュエル・ルベツキはメキシコ出身ということもあり、B級メキシカンホラーのルックスが合うと思ったようですね。

『The Wrestlers vs. the Mummies』で検索するとヒットした映画が、1964年の『Las luchadoras contra la momia』(英題:『The Wrestling Women vs. the Aztec Mummy』 )です。
直訳すると『女子レスラー VS アステカのミイラ』です。

いつか観てみたいものですね~。

KUMA
KUMA

ティム・バートン監督の作品ってごく一部を除いて、CGや美術、映像に少なからずチープさがあって、
それが彼らしい不気味さとコミカルさの融合を生み出していると思うから、こう言うの知れて嬉しい。

ラストの追いかけっこ

物語のクライマックス、逃げるイカボッドとカトリーヌ、ヤングマスバスを首なし騎士が追うシーン。

この撮影実はすごく大変だったそうな・・・。

Most of it was filmed inside a sausage-shaped warehouse, only 80 feet wide but 400 feet long. By the time the horse gathered full speed, it had to slow down so it wouldn’t smash into the wall. They were able to photograph only about six seconds worth of film at a time.

Awakening Burton’s ‘Sleepy’ Vision – Los Angeles Times

意訳
そのほとんどをソーセージみたいな倉庫で撮影した。幅たったの80フィート(≒24m)、全長400フィート(≒122m)だった。馬が全速力になるころには、壁を壊さないように馬の速度を落とさなければいけなかった。
1度に約6秒分しか撮影することができなかった。

この話めちゃくちゃ好き。(笑)

何回もテイク重ねてあのシーンを撮ってくれたことに感謝しかない。
カット割り多いからこそドキドキしたし!

KUMA
KUMA

「”スリーピー・ホロウ”伝説の舞台裏」を観たら判明するんだけど

このシーンでは、馬車は用途別に全部で5台使われたらしい

風車のモデル

ゼロから作り上げられた巨大な風車は1931年アメリカの映画『フランケンシュタイン』にインスパイヤされたみたいです。

これは監督のお気に入り映画ですね。

風車と言えば”フランケンシュタイン”
なぜか風車が人間の心の象徴に見えてしまうんだ
漠然と回ってる感じが僕に似てるのかな

「”スリーピー・ホロウ”伝説の舞台裏」より
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マジで何を言ってるのか理解できませんが、ボーっと眺めたくなるのは分かるかも。(笑)

ちなみに作中、風車は炎上し爆発しますが、『フランケンシュタイン』内でも風車は燃え上がります。

KUMA
KUMA

ティム・バートン監督が受けた古典ホラーの影響って計り知れないんだなと思いますね。
ファンとしてはイタリアン古典ホラーにも手を出しときたい

キャスティングについて

DVD・Blu-rayの特典映像でキャスティングに関して触れている部分があったので紹介します。

ジョニー・デップとクリスティーナ・リッチ、そして長老たちについてです。

まずはジョニデから

ジョニーは最高だ
彼とはこれが3作目だけど 
常に違う顔を見せてくれて楽しいよ

「”スリーピー・ホロウ”伝説の舞台裏」より
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役者と監督の関係性はいくらでも知りたいですからね。

また一緒に仕事してくれないかな~~~~。


次にクリスティーナ・リッチについて

彼女には無声映画時代のスターの雰囲気がある
黙って見つめられても心の中は うかがい知れない
ミステリアスで強烈な存在感がある

「”スリーピー・ホロウ”製作後記」より
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ティム・バートンの女性の好みは作品を観る限り、黒髪で引きずり込まれそうな闇を全体にまとった、でもどこかにかわいらしさのある人ですよね。

その点で言えば、このクリスティーナ・リッチは本作だけでなく、ティム・バートンの作品の中でもかなりの異質な存在。

金髪に染めたのも作品での役割を考えてのことなんですかね?


最後に長老たちについて

(マイケル・ガフ)
皆 いろんな意味で変人だ 私が最も平凡だよ

(マイケル・ガンボン)
変人ばかりが選ばれた 私も変だろ? 奇妙な風貌の役者が集められた

(ティム・バートン)
彼らが集まるだけで面白い味が出る

「”スリーピー・ホロウ”伝説の舞台裏」より
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僕なんかがこんな偉大な人たちを「変人」とは口が裂けても言えないけど、
居るだけで目を引くし、コミカルな役が似合って、愛らしいポップさがあるなとは思う。

感想

ホラーであり、ミステリーであり、コメディであり、ファンタジーでもあり、ラブストーリーでもあり、バディモノでもあり、それが見事に相互作用する複合的作品です。

そんな作品の感想をブワーっと書いていきます。

ティム・バートンの最高傑作

やっぱりティム・バートンの不気味で奇天烈な世界観は皆さん大好きでしょう。

監督にしては珍しくホラーが強めで、所々に監督らしい笑いが転がっている作品です。

とにかく相性の良いゴシック調のビジュアルに脳汁が止まらないですね

死の木や屋敷、首なし騎士のデザイン、森や村に至るまで不気味さの中に芸術性を見出せます

とにかく火力が高いところが最高傑作だと思う所以です!

血や生首がたっぷり登場していて、もちろんそれは子どもが観れば確実にトラウマになるような怖さがあるんですけど、血や生首でさえ笑いのネタにしてしまうところに脱帽です。

首なし騎士を不気味でホラーに映しつつもカッコよくも見えるというね

色褪せた映像や雷、霧、特殊効果などの演出は、これぞ!ティム・バートン!ですね。

終盤の逃走劇はスリリングで映画のクライマックスにピッタリで、興奮が最高潮に達します。

初めて観た時はすごく怖かったんですけど、2回目以降は怖いよりも美しさや面白さが目立つようになります

ゴージャスな美術、ゴージャスな音楽、ゴージャスな衣装、そしてゴージャスなキャスト、
ティム・バートンらしい不気味で奇妙でコミカルな世界観の中に、震え上がるような恐怖と痺れるようなカッコよさは唯一無二だなと思いますし、最高傑作に推したい理由です

1つ最高傑作にならない理由を挙げるならば、監督らしい前衛的なデザインが少ないことですかね。

このキャストにしてこの映画あり

ホラーとコメディの両立は我らがジョニデの活躍失くしてあり得ないでしょう

常にビビりっぱなし、引きつった表情と度々つばを飲み込む細かい演技が流石ですね。

徹底した現実主義者の割にビビりまくり、引きつった表情とゴクリと唾を飲む描写がたまりません!
憶病なくせにやるときはやる勇気を持っていたり、物語を通して成長していくヒーロー像は素晴らしいと思いました。

特に素晴らしいのはマスバスの死体を確認するシーン
どんなキャラで、どれだけ魅力のあるキャラかあのシーンで分からせる実力!!!!好き!!!!

この人におかしな役やらせたら張り合える人は中々いないんじゃないかな。

その意味でティム・バートンの作風とジョニデのコミカルな演技は抜群の相性だなって改めて思いますね。

特にのシーンを観て一気にこのキャラのとりこになりました。


クリスティーナ・リッチの画面映えは触れられずにはいられない!!!

おとぎ話から飛び出したような美少女ですね。

「守りたいこの笑顔」がここまで似合うのは反則だろ!(笑)

ただ1番大事なのは彼女のミステリアスさですよね。
ミステリアスだから魅力的に見えますし、ミステリアスだからひと際存在感が出るんだと思います。

KUMA
KUMA

あと首なし騎士を務めたクリストファー・ウォーケン顔怖過ぎんだろ!!!

ヴァン・タッセル夫人役のミランダ・リチャードソンも最後に全部持っていったな~

意気揚々と自分の犯行を語るシーンはスゴイ
勝利を確信したからこそのテンションの高さとそれまで犯行を隠し通したそのしたたかさは異常・・・。

結局怖いのは人間。

首なし騎士になりたい

このビジュアルの完成度よ!!!

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シンプルな見た目なんですけど、王道こそ至高ですね

乗馬シーンもカッコいいんですが、下馬してもカッコいいというね。

そして近距離パワー型かと思いきや、スピーディーなアクションするというギャップが堪らない!

剣と斧を手首のスナップ利かせてクルんッ!って回すの良すぎる~~~~!

ありがとうレイ・パーク・・・・。😭🙏

ああああああ生まれ変わったら首なし騎士になってないかな~~~~。(鼻ホジホジ)

KUMA
KUMA

首なし騎士の愛馬デアデビルだけ異常にでかいのもポイント。
(イカボード達の馬が小さいだけけか)

意外と好きなシーン2選

好きな映画には好きなシーンが数えきれない程あるのが世の常。

ラストの逃走劇やカトリーヌと森で出会うシーン、森の中の魔女、おかしな眼鏡をかけたイカボード・・・・

挙げればキリがないですが、2点だけ特に語りたいシーンを

首なし騎士の登場シーン

これは判事がイカボッドの前で首なし騎士に殺されるシーンです。

何が良いってこの作品の良さを詰め込んだようなシーンだからですよ!

雷が鳴って不穏な空気が漂って、でも引き伸ばし過ぎずシゴデキな首なし騎士さん!

颯爽と登場して、首を刈り取って、拾ってさようなら~~ですよ?手際よすぎ!

恐怖もあるけど、首なし騎士のカッコよさも味わえる

さらに判事の首がグルグルグルグルって回転して、イカボッドの股に転がって、引きつったイカボッドの表情っていうユーモアもある

これホント最高!

ビジュアル面でも内容面でもこんなに充実している、たった1分足らずでセリフもほぼないのにね。
とんでもねぇシーンだわ・・・。

回想シーン

教会の洗礼された内装・様式美、赤い扉を開けた先に広がる拷問部屋との高低差。

教会を練り歩く一分の隙もない不気味な父親、アイアンメイデンから飛び出す母の無残な姿の恐怖。

この対比すっっっっごい好き!!!!!
内容的にはエグイ描写ですけどね・・・・。

回想シーンは作中でも特に異質だなと思いますね。

桜が咲き誇り、緑が生き生きと茂って、美しい母との美しい思い出に温かみを感じます。
最も美しいシーンであることは間違いないでしょう。

それでいて父親の拷問器具や冷たい表情、母への行い、アイアンメイデンから飛び出す母と血の洪水・・・最も残酷なシーンです。

最も美しいシーンと最も残酷なシーンが回想シーンに詰め込まれているのは悪趣味すぎる。(笑)

おわりに

今回はハロウィンの季節ということでピッタリな映画かつ大好きな映画の1つ『スリーピー・ホロウ』について小ネタと感想を書きました。

英語訳は間違っている可能性があるので悪しからず。

毎年2、3回は観てますけど全然飽きませんね。(笑)

どんな意見でもいいのでコメントお待ちしております!
「この小ネタ知ってる?」とか「このシーン好き!」とか。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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