2024年12月20日に公開した『ライオン・キング ムファサ』
ファンには堪らない、どのようにプライドランドが生まれたのか、どのように家族ができたのか、ムファサとスカーが決別した背景が描かれました。(多少の矛盾はありますが・・・・)
偉大なムファサの半生が描かれてめちゃくちゃ面白かったですし、『ライオン・ガード』の主人公カイオンが出てきたのめちゃくちゃアツかったですね。
と本題はそこではありません。
今回の本題はスカーを闇落ちから救う道を色々考えてみたので、僕の脳内だけでもスカーを救ってあげたいと思います。
スカーがかわいそう過ぎた
今回このような題材でブログを書こうと思った理由について簡単に書いていきます。
それは明らかにスカー(タカ)が無能に、そして周囲から明らかに冷遇されていたからです。
5回
この数字は劇中でスカー(タカ)がムファサの命を救った回数です。
・出会ったシーンで水の中から救い出す
・かけっこで手を抜く
・キロスに追い詰められた時に崖から飛び降りる
・キロスの牙からかばう(目に傷を負う)
・キロスと決着をつけ水の中から救出する
大まかにはこれくらいですかね。
タカがムファサの手に爪を立てるシーンが色々連想させてグッときましたね。
5回命を救われるのに、最後は自分の寛大さを見せるだけにスカーに恩赦を示す。
もう兄弟のように「タカとは呼べない」と告げながら。
兄弟を裏切ったタカに非は当然ありますが、待てとぉ!!!
間違いは犯したけどこっち側に戻ってきてから2度命を救ったことは無視ですか???
ラフィキやサラビもどこか彼を冷遇しているように見えるし、何より制作陣がスカーを愚かな無能に描きすぎている気がするんですよね。
スカーは腕っぷしこそ強くないですが、狡猾で言葉巧みで頭が良いというイメージを持ってた僕からしたら「こんな無能だったの?葛藤する間もなく裏切るの?」とスカー像が変わるどころか、兄弟を愛していたタカすら雑に扱われた気がしました。(面白くないとは言ってない)
だからスカー(タカ)を救ってあげたいと思ったわけです。
色々なIFを考えながらこうだったらこうなるんじゃないかを考えていきたいと思います。
スカーを救え!!!!
もちろんスカー(タカ)が闇落ちすること自体は避けられないし、必要だったと思いますよ。
それを念頭に置いてフィクションとして楽しんで行ってください。
・・・もしもと(WHAT IF…..)
ムファサを救わない
これですね。
全ての元凶(?)であるムファサを救わない。
これによりタカは心に大きな傷を負うかもしれませんが、自然界の厳しさを学ぶでしょう。
運が良ければ、自然の摂理である”命の輪”を知るかもしれません。
その後キロスが攻めてきて彼は家族もろとも命を落とすか、何とか逃げ切って自分の群れをつくることでしょう。
これなら闇落ちするはずがありませんね。
勇気を出して母を助ける
タカが劣等感を感じることになるシーンですね。
キロスの息子と部下から母親が目の前で襲われるのですが、タカは恐怖のあまり逃げ出してしまいます。
このシーンに明らかな制作陣の悪意を感じる。(大袈裟)
なんでそこにおるんかよく分からんし(必然性が薄い)、タカを悪者にしたいのが見え見えでめちゃくちゃかわいそうだった。
ここで一歩踏み出すことができれば、母やムファサから感謝され威厳を獲得できたかもしれません。
ただこれをしてしまうとキロスから目の敵にされるので闇落ちどころか命を落とす危険性があるのが否めません。
正直、この時点でタカは気に病む必要がないなとは思うんですけどね。
失敗なくして成長なしですから!!!
闇落ちする・しないに関わらずこの経験は個人的には必要だと思います。
父が別の帝王学を教える
タカの父が息子に与えた帝王学は(作中描かれている中で)3つですね。
【1番であれ】【家族以外は信用するな】【嘘も時に必要】(要約)
どれも群れの長をするにあたって必要な要素ですが、これが少なからずタカの闇落ちを後押ししたのは事実です。
なので僕ならタカに【やるなら徹底的にやれ】と教えます。
タカってムファサへの愛があるからこそかなり葛藤していて、色々と中途半端なんですよね。
その中途半端さえなくせば、彼は王になれたかもしれませんし、なれなくともスカーではなくタカのままでいられたと思います。
ただ父が教えたことも重要で、後ろ2つは本当に必要だと思いますね。
血縁関係があるだけである程度の信頼関係が保証されますし、嘘をつくことで大局をうまく乗り切れる瞬間は確実にあります。
とにかく僕が提案した以外にも何か別の帝王学を授けていればタカは闇落ちしなかったかもしれません。
ムファサが嘘をつかない
ムファサの小さな行動がタカの闇落ちの原因になりました。
ゾウの群れが暴走した際ムファサは「サラビを救ったのはスカーだ。」と噓をつきやがったんです。
この時の僕の気持ちは「あ、ムファサやりやがったな。」ですよ!!!
こうすることでタカからの好感度がアップ、あわよくば(実際そうなったが)自分の手柄を譲ったという謙虚さと器のデカさを見せつけ、それに付随して「なんでタカがやったって言ったのか・・・はっ!タカがそう言わせたのか・・・クズじゃん。」となるわけですよね。
もちろんそこまでの事態にはなってないし、ムファサも意図してたわけではない。
ただ誰がそこまでやれと頼んだってなりました。
善意で人(ライオン)を攻撃するとは相当策士だよ。こいつは
ムファサが嘘をつかなければタカの闇落ちを食い止めることができたかもしれません。
サラビとは結ばれなくても闇落ちを防げたと思います。
タカは父親の教えで嘘=必要悪みたいなところあるからさ、言われたらそりゃ乗るでしょ。
ムファサが嘘を貫く
ムファサとサラビがイチャイチャとデュエットしてる時に僕はこのことばっかり考えてました。
「歌ってる場合か!1匹心ズタズタにされてんねん!嘘貫き通さんかい!」
心の底から軽蔑しましたね。ムファサを
これは裏切り行為ですからね、うちらのタカが人間(ライオン)不信になったらどうしてくれるんだって話よ。
ムファサを救わない PART2
キロスを倒した後に水中でおぼれかけたムファサを救ったタカ。
ここで救わなかったらどうなるのか?
正直かなりギャンブルですね。
自分の王国を築けるかもしれないし、逆に孤独になるかもしれない。
ただ全ての元凶を根絶させる最大のチャンスではありますね。
闇落ちせずに前向きに生きられる可能性はありますが、一生苦しむ可能性は高いです。
ムファサが彼を赦す
結局これなのよ!!!!
絶対的にこれ!!!!
何が何でもこれ!!!!
迷ったらこれ!!!!
ムファサはね、自分の威厳と寛大さを見せつけるためにタカを追放し、スカーを赦したんですよ!(性格悪いやつの言い分)
ああああ嫌な奴!嫌な奴っ!嫌な奴っっ!・・・嫌な奴!嫌な奴っ!嫌な奴っっ!🚶♀️📚
他作品との整合性のためにやってるとしても、これはかなりひどいと思うんですよね。
整合性の話をしだしたら、アニメシリーズと矛盾が生じてキリがない・・・。
タカを赦さない→自分がボスだと示す。
スカーとして留めさせる→裏切り者に恩赦を与えるワシ(ムファサ)かっこよくね?
これなんですよ・・・。ホントにさぁ・・・。
ここもかなりモヤった・・・ここは普通に赦してもよくないか???
スカーがムファサの偉大さに嫉妬して捻くれたとする方が自然な気がするんだよなぁ。
建国神話に関する考察
時間置いてふと思いついたことがあるんですけどちょっと書きますね。
年明けに本ブログを書き上げようとして下りてきた考えです。
明らかにタカをザコに描く制作陣の姿勢に「なぜこんなことを???」って思ったら個人的に納得できた考えです。
この物語って預言者(?)祈祷師(?)で信仰や儀式を司るラフィキの爺が語り手なわけですよね。
で、彼はずっとムファサに肩入れをしてきたと。
さらに僕が指摘したように作中明らかにタカ=とんでもない無能として描かれ過ぎだと。
この条件から導かれる答えは・・・
そう!!!!!
このストーリーの何割かは作り話!!!!!!!!!!!!
僕アレだわ・・・”こっち側”に来ちゃったかもしれない。(笑)
歴史はある種おとぎ話で、ある種神話なんですよね。
ナショナルヒストリー、国民国家をつくるために必要不可欠な歴史!
それが国民一人一人の意識を形づくる大切なものなんですよ!(思想強め)
どんな国でも比較的自国に都合の良い視点から歴史を語っているんですね。
これはプライドランドの建国神話ですから、その初代王はかっこよくなけらばならない。
そう考えるとラフィキが話を多少盛るのは必然ですよね!!!!
あの有名な崖ができたのも奇跡みたいだし、団結して白い悪魔軍団(←こんな変異種の集団そもそもおかしいし)を倒した物語は建国神話にうってつけですよね。
選ばれし王と運命的に出会った女王この上ない最上級の神話が完成したんですねぇ。
あああああ偉大なる王ムファサ様・・・・。ってなるわな。
つまり本作の制作陣≒ラフィキなんだなと思うとタカの扱いのひどさに納得できたんです。
非常に恣意的な物語で、誰も真実を指摘しないし、できない構図が生まれてるのが面白いし憎いです。
気づいたわプライドランドに隠された本当の秘密に・・・。
関暁夫さんってこういう気分なんだ。「い゛ぎなり゛どぉおおおん」(このネタ知ってる人集まれ~)
おわりに
いかがでしたか。
読み返してみたら、スカー大好きな僕がモヤモヤしたところに関してやんややんや言ってるだけになりましたね。(笑)
仮に僕のIF通りになっていたら全く面白くない作品ができますし、タカがスカーになるという出来事も味気なくなりますよね。
何より本作の見所は、プライドランドと家族が生まれた過程、そしてタカのムファサに対する愛憎混じりの強い想いですね。
全部僕の妄想です。
ただ最後の考察に関しては本来書くつもりなかったのですが、気づいてしまったので・・・。
信じるか信じないかはあなた次第!!!!
ていうか意外と似たようなこと言ってる人いたわ・・・恥ずかしい。
最後までお読みいただきありがとうございました
本作大満足だよって人もモヤモヤしたって人もコメントお待ちしております。
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